緊急通報ローミング「早期実現に協力」、NTT社長

NTTの島田明社長
NTTの島田明社長

NTTの島田明社長は8日の決算会見で、大規模な通信障害が起きた際に緊急通報を確保するため、携帯電話会社間で回線を乗り入れる「ローミング」について、早期の実現に向けて、事業者間での議論を行うべきだとの考えを示した。

KDDIが先月起こした大規模な通信障害の際に緊急通報が影響を受けた。島田氏は「KDDIの障害は他人ごとではない」としたうえで、緊急通報のローミングは「できるだけ早く実現できるよう協力したい」と述べた。

緊急通報をローミングの状況で行うと、かけてきた番号へ折り返す「コールバック」が難しい。島田氏はコールバックを含めて議論すると時間がかかるとし、「(ローミング)実現のための最低限の議論からやるべきではないか」と提案。一方、大規模な通信障害発生時に、緊急通報以外の音声やデータ通信でもローミングを行うかについては「(通信の混雑である)輻輳(ふくそう)が波及しないのが最低限の前提だ」と述べ、総務省や携帯電話4社で議論すべき課題だとした。

NTTが同日発表した令和4年4~6月期連結決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比6・1%増の3兆688億円、最終利益は8・4%増の3685億円。営業収益、最終利益ともに4~6月期として過去最高だった。

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