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町田啓太 どんどん熱い気持ちになる

町田啓太 撮影・岩崎叶汰
町田啓太 撮影・岩崎叶汰

「コミカルで笑える。でも、どんどん熱い気持ちになっていくドラマ。普段は見られない場所や機材も多く出てくる。まずは見てもらえれば」

「テッパチ!」で演じるのは、主人公の国生宙(こくしょう・ひろし)。けんか沙汰で仕事を失い、家賃滞納でアパートを追い出されたところ、ある男に「寮完備で3食飯付きの仕事を紹介してやる」と言われて陸上自衛隊の自衛官候補生となる。過酷な訓練を受けながら、曲折を経て仲間たちと友情を育み、成長していく。

テッパチとは、自衛官がかぶる鉄帽のこと。今作は陸上自衛隊を舞台とし、防衛省全面協力のもとで撮影された。実際に駐屯地でロケを行い、車両やヘリコプターなども陸自で使われている機材を使用している。

「さまざまなお話も聞く。印象に残っているのは、防衛省の方が言っていた『自衛隊は現代だと真逆をやらなければならない組織だ』ということ」。個人主義の時代にあって、「自分より他のために動かなければならない」ことの難しさと重みに思いをはせる。「『部隊を育てるのではなく、人を育てたい』ともうかがった。そういう思いや、熱量を受け止めて演じなければ」

撮影では現役自衛官からのドラマへの期待も感じており、「陸上自衛隊というのは、海や空と比べて地味で泥臭いかもしれないが、その大事なところを表現したい」と意気込む。

「宙が最初は〝ヤケッパチ〟な状態なのが申し訳なくて。早くちゃんと(宙として)熱量をもって演技をしたかった」と笑う。とはいえ、彼の気持ちも理解できるという。「僕も、理想と現実の間で苦しんだり、他人と本気で向き合うのを怖いと避けてきた過去がある。我慢するよりも、自分を出す方がうまくいくと、20代後半くらいから分かってきたけど」と振り返る。

屈強な自衛官候補生を演じるため、数カ月前から肉体作りにも取り組んできた。ジムに通い、トレーナーに相談し、食事管理も徹底している。「変なところが気にならないように。見てくださる方には、物語に集中してほしいから」

撮影を通し、自身だけでなく、共演者全員に〝自衛官らしさ〟が備わってきていると実感している。共演者たちと出演したクイズ番組では、抜群の団結力を発揮。「一体感が、今までのドラマとは違う」と力を込めた。(三宅令)

まちだ・けいた 平成2年生まれ、群馬県出身。22年に「第3回劇団EXILEオーディション」で合格し、同年に俳優デビュー。27年のドラマ「美女と男子」(NHK)でヒロインの相手役として抜擢(ばってき)される。その後、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」(テレビ東京)、「青天を衝(つ)け」(NHK)、「SUPER RICH」(フジテレビ)、「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK)など出演が続く。

「テッパチ!」はフジテレビ、水曜午後10時。

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