中国、台湾周辺の大規模軍事演習の終了時刻迎える

6日、中国人民解放軍の東部戦区が「微信」の公式アカウントに投稿した、演習中の軍用機の映像(共同)
6日、中国人民解放軍の東部戦区が「微信」の公式アカウントに投稿した、演習中の軍用機の映像(共同)

【北京=三塚聖平】中国人民解放軍は7日正午(日本時間同日午後1時)、台湾の周囲を取り囲んで実施した大規模軍事演習の終了予定時刻を迎えた。4日昼から連日、多数の軍機や艦船が台湾周辺で活動し、一部は台湾海峡の「中間線」を台湾側に越えた。中国の習近平政権は将来の「台湾統一」を目指しており、今回の演習を通じて軍事的な圧力を増した。

今後、習政権が台湾や米国に対する圧力をどのような形で継続するのか注視される。中国軍に属する国防大学の孟祥青(もうしょうせい)教授は、米台の出方次第で中国側が演習を「常態化」する可能性も示唆している。

中国の海事当局は6日、北部に位置する渤海の一部海域で「軍事上の任務を行う」として8日から1カ月間にわたり、同海域への進入を禁じている。台湾周辺における演習との関係は不明だが、今後も軍事的な活動を中国全土で積極化させる可能性がある。

中国軍は、ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として「重要軍事演習」を4日から展開した。中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区が中心となり、陸海空軍やロケット軍を総動員した。

初日の4日には台湾周辺海域に発射した弾道ミサイルのうち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に着弾した。日本政府が中国側に抗議したが、中国外務省報道官は「両国は関連海域で境界を決めておらず、『日本のEEZ』という見解は存在しない」と主張している。

中国の王毅(おうき)国務委員兼外相は5日、訪問先のカンボジアで、今回の軍事演習について「オープンで透明性がある専門的なもので、国内法や国際法、国際慣例に合致している」と主張。目的について「事件を引き起こした人間に警告を発し、『台湾独立』勢力を懲らしめる」と強調した。

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