「開運茨城」で台湾に過去最大プロモーション 宣伝大使に渡辺直美さん

茨城県が宣伝大使に渡辺直美さんを起用して台湾で実施する過去最大規模のプロモーション。コンセプトは「開運茨城」(県提供)
茨城県が宣伝大使に渡辺直美さんを起用して台湾で実施する過去最大規模のプロモーション。コンセプトは「開運茨城」(県提供)

台湾の台北中心街「西門エリア」と「信義エリア」「台湾MRT中山駅」の3カ所に1日、カラフルな広告が掲げられ、道行く人の目を引いた。現地の若者らがスマートフォンで撮影したり、現地メディアが取材したりする姿も見られた。タイトルは大きく「開運茨城」の4文字。その下に「新しい日本の目的地 茨城」とある。茨城県が作成した広告なのだが、ありがちな「ウエルカム」や「ビジット」といった文字は見当たらない。

茨城県が台北の信義エリアに設置したプロモーションの広告(県提供)
茨城県が台北の信義エリアに設置したプロモーションの広告(県提供)

街や駅を独占

実はこれ、広告主が枠を独占するジャック広告だ。茨城県が台湾で茨城をPRするために今月1日から始めた過去最大規模のプロモーションの「切り札」でもある。宣伝大使には台湾生まれで茨城県出身、YouTubeなどを通じて現地でも人気の高いタレントの渡辺直美さんに白羽の矢を立てた。台北で1カ月間、展開する予定だという。

台湾は平成23年の東京電力福島第1原発事故以来、放射能汚染のリスクがあるとして茨城など北関東3県を含む5県からの食品輸入を規制してきたが、今年2月に規制を緩和した。

これを受け、茨城県の大井川和彦知事は「大変喜ばしく感じている」と歓迎。早速、台湾への輸出拡大に向けた事業を検討する考えを示していた。プロモーションのコンセプトとして、食品などの輸出拡大とともに、新型コロナウイルス禍後の観光誘客も見据え「新しい日本の目的地 茨城」をPRすることにした。

「懸け橋」期待

茨城県は1日、第1弾として県内のパワースポットをはじめとする観光情報や食の魅力などを紹介する特設ウェブサイトやSNS(中国語繁体字)を開設。各種イベント情報を発信するほか、8月から毎月、県の観光や食に関するクイズキャンペーンも実施する。

渡辺さんには広告媒体や特設ウェブサイト、SNSなどでの発信を通じ、自身のルーツでもある台湾と茨城の「懸け橋」となってもらう。渡辺さんはコメントで「宣伝大使になれるっていうことで、実はちょっと緊張しています。自分が育ったところに恩返しをさせていただけるきっかけと思って、もっともっとたくさんの人たちに茨城の良さをがっつり伝えていきたいですね」と意欲を見せる。

パワースポットも

渡辺さんは茨城の具体的な魅力も紹介する。「食べ物も観光地も、台湾のみなさんにもきっと気に入ってもらえると思います。今回は『開運茨城』ということで、茨城にある色んな開運スポットを紹介します。ぜひぜひ皆さん、楽しみにしていてくださいね」

こうした魅力をPRするため、茨城県は笠間稲荷神社や筑波山神社といった県内に数多い由緒あるパワースポットと、メロンやサツマイモ、納豆などの食材を組み合わせ、渡辺さんがアピールするデザインの広告も作成した。大洗磯前神社と日本酒の広告は「厄除け・健康運」、袋田の滝と常陸秋そばの広告は「恋愛運」といった具合だ。

このほか、3年ぶりに開催される台湾最大級の食イベント「2022 台湾美食展」(5~8日)内にオープンする「日本美食館」に県のブースを初めて出展し、サツマイモなどの県産品や観光情報をPR。台北市内の高級スーパーマーケットや、日本食品を多数取り扱うことで健康志向の高い購買層から評価されている現地EC(電子商取引)サイトで31日まで、納豆や梅干し、そばといった県産食品約30品を期間限定で販売する予定だ。(森山昌秀)

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