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Jリーグ審判の判定をリプレイで検証

中田英寿さんがイタリアのサッカー・セリエAで活躍していた時期だから、もう20年ぐらい前になるか。当地には、試合後に審判の判定について延々と議論を交わすテレビ番組がある、と知って、イタリア人のサッカー熱に感心した。

異文化だったはずが、いまでは似た番組が日本にも。スポーツ番組配信「DAZN(ダゾーン)」の「Jリーグジャッジリプレイ」。週末に行われた試合から、いくつかの場面を取り上げて、審判の判断が妥当だったのかどうかを検証している。ハマってしまって、毎週欠かさず見ている。

誤審を非難するわけじゃない。各場面について、サポーターの声なども紹介しつつ、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さんやゲストが「イエローカード」「ノーファウル」などと再判定。それに対して、審判視点で解説が加えられる。

今シーズンは、元国際審判員の家本政明さんがレギュラー出演中。「日本一の悪役レフェリー」の異名で知られたが、Jリーグで主審としての最多出場試合数記録を持ち、数々の大試合でも笛を吹いてきた名審判だ。「自分だったら…」と解説されると、ですよね~、とすぐ納得してしまう。

サッカーって、プレーヤーや監督の立場、あるいはサポーターの立場から語られることが多い。審判がピッチで何を考えているのか、試合がどう見えているのか、を知ると、同じファウルが全く違って見えてくる。

審判は、選手と一緒にトップスピードで走りながら、ひとつひとつのプレーを一瞬で正確にジャッジする。ハイレベルな試合ほど、優れたレフェリング技術とフィジカルが必要。人間だからミスもあるのだが、逆に人間業と思えない「ナイスジャッジ」も飛び出したりする。

サッカーで大切なのは、プレーを楽しむこと、みんながつながること。そのために審判が果たす重要な役割にも気づかせてくれる優良番組。プロ野球など他のスポーツでもやればいいのに、と思える。ユーチューブのJリーグ公式チャンネルでも追っかけ視聴可。スポーツ好きなら一度ぜひ。(ライター 篠原知存)

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