当園では現在、4頭のアカカンガルーを飼育しています。今回は雄の「マッチ」について紹介していきます。
マッチは6月9日で2歳になりました。かつて飼育し、テレビで有名になった「ハッチ」に比べるとまだまだ体は小さいですが、少しずつ成長しています。
アカカンガルーの雄はムキムキの方がモテるのです。群れで生活しているアカカンガルーは、力の強い雄が優先的に子孫を残すことができるようになっています。
頭数の多い群れだと、体格が近い個体同士で取っ組み合いをするようですが、当園の「エイト」は体格が少し小さく、マッチがつかみかかるとだいたい逃げてしまいます。そうしてやる気満々のマッチは、しばしば飼育員に闘いを挑むのです。飼育員も素手だと危ないので、熊手や麻袋でマッチのかみつき攻撃を避けたり、サンドバッグの後ろに隠れたりしながら、少しだけ相手をしてあげます。
自分の身を守りつつ、マッチの成長に期待したいと思います!(飼育ふれあい係 谷川冴香)