露軍、南部の原発を攻撃 放射線量は変わらず 英「戦闘は新段階に」

4日、ウクライナ南部のザポロジエ原発の近くで、歩哨に立つロシア国旗を制服に付けた兵士(ロイター)
4日、ウクライナ南部のザポロジエ原発の近くで、歩哨に立つロシア国旗を制服に付けた兵士(ロイター)

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは5日、ロシア軍が南部ザポロジエ州の原子力発電所にロケット弾を撃ち込んだとして非難した。周辺では放射線量の上昇は検出されておらず、原子炉6基のうち2基は稼働しているという。

同原発は3月に露軍が占拠し、兵士500人を常駐させ、軍事拠点として使用している。ロシア側は砲撃はウクライナ軍によるものだと主張した。原発の安全性を懸念する国際原子力機関(IAEA)は施設への立ち入りを求めている。

一方、英国防省は6日、ロシアがウクライナ南部ヘルソン州周辺に大規模兵力を移動させ、ウクライナ軍の反撃に応戦する態勢を整えているとし、戦闘は「新たな段階」に入りつつあるとの見方を示した。

へルソン州はロシアが一方的に併合した南部クリミア半島に隣接する要衝で、露軍が3月半ばに制圧した。ウクライナ軍は奪還に向けた作戦を展開しているが、英国防省によると、露軍の車両や戦車、兵器が東部ドンバス地域(ドネツク、ルガンスク両州)から長い列をなして南部方面に移動しているという。

5日に露南部ソチで会談したプーチン露大統領とトルコのエルドアン大統領は共同声明を発表し、黒海経由でウクライナの穀物輸出が再開されたことを受け、航行の安全監視を確実に行う必要があるとの認識で一致した。ノバク露副首相は、露産天然ガスの一部取引を露通貨ルーブルで決済することでトルコ側と合意したと述べた。

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