中国、米と軍事・気候変動などの対話を停止 ペロシ氏訪台で報復

台湾総統府で会談に臨む蔡英文総統(右)とペロシ米下院議長=3日、台北(ロイター=共同)
台湾総統府で会談に臨む蔡英文総統(右)とペロシ米下院議長=3日、台北(ロイター=共同)

【北京=三塚聖平、ワシントン=渡辺浩生】中国外務省は5日、ペロシ米下院議長の台湾訪問に対する報復として、米国との軍事分野の対話停止など8項目の措置を発表した。同省はまた、ペロシ氏に対して「制裁措置をとることを決めた」と発表した。米中関係のさらなる悪化は必至だ。

協力停止は広範な分野に及ぶ。中国外務省によると、米中両軍幹部の電話協議の手配を取りやめるほか、国際犯罪の取り締まりや麻薬対策などにおける協力、気候変動協議の一時停止などを表明した。

中国人民解放軍は5日、大規模な軍事演習を続行。台湾の国防部(国防省に相当)によると、中国軍の航空機68機と艦艇13隻が台湾海峡周辺で演習を実施し、航空機30機と艦艇の一部が台湾海峡の中間線を台湾側に越えて活動したと発表した。中国軍艦の中間線越えは極めて異例だ。中国軍は演習を4日に開始。7日まで続ける予定。

一方、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、米中間の判断ミスなど不測の事態につながるリスクの回避のため、今週予定した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を延期させると発表した。また、米メディアによると、ホワイトハウスは4日、中国の秦剛駐米大使を呼び出し、台湾周辺での挑発的な軍事行動に抗議した。

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