一関学院、20年ぶり夏の甲子園勝利 延長十一回サヨナラ

京都国際―一関学院 11回裏一関学院1死二塁、寺尾が中前にサヨナラ打を放つ。捕手辻井=甲子園
京都国際―一関学院 11回裏一関学院1死二塁、寺尾が中前にサヨナラ打を放つ。捕手辻井=甲子園

第104回全国高校野球選手権大会第1日の6日、12年ぶり7度目の出場を果たした岩手県代表の一関学院は第3試合で京都国際(京都)と対戦、6-5で競り勝った。一時は4点のリードを奪ったものの、九回に同点に追いつかれ、延長戦に突入。十一回、劇的なサヨナラ勝ちで熱戦に終止符を打った。夏の甲子園では平成14年の84回大会以来、20年ぶりの勝利をつかんだ。

勝利の目前で試合は振り出しに戻った。

一関学院の先発・小野涼は京都国際に先制を許すが、二回以降は立ち直った。自分の性格を「まじめで、何事にも真剣に取り組む」と自己分析。将来の進路を「両親と同じ教師」と決めている右下手投げは、持ち前の相手打者のタイミングをずらす、冷静な淡々とした投球で三回から七回までは1安打に京都国際打線を抑えた。

しかし、5-1とリードの八回に2失点。九回に無死一、二塁の場面で小野涼が降板すると、2番手の寺尾は1死二、三塁から2点適時打を浴び、土壇場で同点とされた。

だが、その後粘りの投球を見せた寺尾は延長十一回、1死二塁で打席に入ると詰まりながらも中前適時打。劇的なサヨナラ勝ちで熱戦に終止符を打った。

高橋監督は「九回は粘って同点で終われたのが大きかった。延長後は、選手に『集中力を切らすな。最後は気持ちだ』と声をかけた。(十一回は)寺尾のバッティングにかけた」と話した。

殊勲打の寺尾は「自分は長打が打てない。後ろにつなぐつもりで振り抜き、内野の間を抜くことができた」と振り返った。(三浦馨)

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