第104回全国高校野球選手権大会で6日、33年ぶり2度目出場となった静岡代表・日大三島は開幕戦で国学院栃木(栃木)に3-10で敗れたが、アルプスの応援席は選手をもり立てようと熱のこもった応援を繰り広げ、ナインの背中を押した。
アルプスの応援席では吹奏楽部の生徒約50人が力強い演奏で日大三島をもり立てた。楽曲の中には地元・三島市も舞台となっているNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のメインテーマが取り入れられた。
冒頭部分を演奏し「勢いのある部分を抜き出し、原曲をあまり変えないように意識している」と吹奏楽部顧問の加藤梨紗教諭(27)。春の選抜大会出場時に市の担当者から依頼があり、応援歌に取り入れた。加藤教諭は「県予選でも演奏しており、春に比べて精度が上がってきた」とうなずいた。
同部長の宇井虹南(にな)さん(17)も「演奏して楽しい曲。盛り上がりを音で選手に届けたい」と強調。「鎌倉殿のようにてっぺんに立ってほしい」と選手を後押し。演奏した二回と四回には得点し、スタンドは熱を帯びたが、その後に逆転され、勝利の思いはかなわなかった。(深津響)