秩父に約30年ぶり映画館オープン 林家たい平さん「楽しい思い出をふるさとで育む」

29年ぶりに開館した地元映画館で、主演映画「でくの空」の舞台挨拶を行った落語家の林家たい平さん(中央)=埼玉県秩父市(兼松康撮影)
29年ぶりに開館した地元映画館で、主演映画「でくの空」の舞台挨拶を行った落語家の林家たい平さん(中央)=埼玉県秩父市(兼松康撮影)

埼玉県秩父地域で約30年ぶりとなる映画館「ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父」が同県秩父市に開業した。映画館のオープニングセレモニーには、同市出身で市の観光大使も務める落語家の林家たい平さん(57)が出席。「映画は文化。文化のある街を皆さんとともにつくっていきたい」と門出を祝った。

たい平さんは開業初日の7月29日に行われたセレモニーに登場、北堀篤市長らとともに記念のテープカットを行った。地域で平成5年以来となる映画館ができたことに「うれしくて仕方ない。楽しい思い出をふるさとで育むのが映画館。この映画館を育てるのは秩父を愛する皆さんだ」と力を込めた。

さらに「今は個人で動画を見ることが主流だが、(新型コロナウイルスの感染拡大で)みんなで集まって寄り添って楽しいものを見れば、元気や勇気をもらえるというのが、コロナで分かった」と映画館の〝効用〟も指摘した。

たい平さんは、仕事中の事故で従業員を亡くし、営んでいた電気工事店をたたんだ男が代行業を通じて街の人々と関わる中で再び立ち上がる映画「でくの空」に主演。秩父市などを舞台にしたこの作品は、既に同映画館で先行上映されており、26日からは順次全国で公開される。

また、映画館の開業を記念して、秩父が舞台設定のモデルとなった名作アニメの劇場版「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」も31日まで上映している。(兼松康)

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