中国軍機・艦艇、台湾との中間線を越え活動 ペロシ氏に制裁措置

4日、台湾周辺の上空で演習を行う中国人民解放軍の軍用機(新華社=共同)
4日、台湾周辺の上空で演習を行う中国人民解放軍の軍用機(新華社=共同)

【北京=三塚聖平、ワシントン=渡辺浩生】中国人民解放軍が台湾を取り囲む6つの空・海域で行う大規模な軍事演習が5日、開始から2日目に入った。台湾の国防部(国防省に相当)は、同日午前11時(日本時間同日正午)時点で中国軍の航空機と艦艇が台湾海峡周辺で演習を行い、台湾海峡の中間線を台湾側に越えて活動を行ったと発表した。

中国軍は7日までの予定で「重要軍事演習」を続ける。5日の中国国営中央テレビ(電子版)によると、中国人民解放軍に属する国防大学の孟祥青(もうしょうせい)教授(少将)は、今回の演習で台湾の東方沖に初めて標的を設置し、米原子力空母ロナルド・レーガンを「約数百キロ押し返した」と主張した。

中国外務省は同日、台湾を訪問したペロシ米下院議長に「制裁措置をとることを決めた」と発表した。

一方、米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は4日、空母ロナルド・レーガンと同空母打撃群の艦船の展開を継続させると表明した。カービー氏はまた、米中間の判断ミスなど不測の事態につながるリスクを回避するため、今週予定した大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を延期させると発表した。米核抑止態勢への影響はないとしている。

会員限定記事会員サービス詳細