シャープ8・1%減収 上海ロックダウン影響 家電は順次値上げ

シャープ本社=堺市
シャープ本社=堺市

シャープが5日発表した令和4年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比8・1%減の5621億円、最終利益が24・3%増の269億円で減収増益となった。中国・上海のロックダウン(都市封鎖)や円安の影響を受け、売り上げが落ち込んだ。

家電は海外の白物家電の売り上げが大きく伸長したものの、ロックダウンの影響で好調だった国内のエアコンや洗濯機の生産が滞り、減収の要因となった。原材料価格高騰などを受けた家電の値上げは新製品から順次進めており、今後発表されるエアコンや空気清浄機の新製品にも価格転嫁する。このほか、スマートフォン向けのパネルやテレビ事業などもロックダウンの影響を大きく受け、減収要因となった。

6月にテレビ用の大型液晶パネルを生産する「堺ディスプレイプロダクト(SDP)」(堺市)を再子会社化したが、パネル市況の悪化がリスクとなっているという。

沖津雅浩副社長は「7月以降も厳しい状況は続く」と述べ、「円安の影響を受けない海外事業に重点的に取り組む」とした。また、「中国リスクへの対応も進めないといけない」とし、引き続き生産拠点の多角化を進める考えを示した。令和5年3月期の業績予想は据え置いた。

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