<独自>旧統一教会関連の自転車イベント、静岡県代表に自民県議 熱海市長も出席

旧統一教会関連団体が主催する自転車イベント「ピースロード」のウェブサイトには、「故文鮮明総裁が(中略)国際平和高速道路を提案しました」などと記されている(キャプチャー画像)
旧統一教会関連団体が主催する自転車イベント「ピースロード」のウェブサイトには、「故文鮮明総裁が(中略)国際平和高速道路を提案しました」などと記されている(キャプチャー画像)

自民党の佐地茂人静岡県議=静岡市駿河区選出=が、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の友好団体による自転車イベント「ピースロード」の静岡県実行委員長に複数年、就いていたことが5日、分かった。また同イベントで熱海市がコースとなった平成29年の際に、斉藤栄市長や川口健市議会議長(当時)、同市選出の藤曲敬宏県議=自民=が出席していたことが確認された。

佐地氏は産経新聞の取材に、旧統一教会関連の行事と知っていたと認めた上で「(自身の)支援者に依頼されて仕方なく引き受けた。いま考えれば、安易だった」と話した。

ピースロードは、教団創始者の故・文鮮明氏の妻、韓鶴子氏が総裁を務める「天宙平和連合(UPF)」のイベント。北海道から沖縄の各地を自転車でリレーして走るもので、ホームページによると、「全世界を一つの道」で結んで日韓友好などの平和を願う「UPFの世界的な友好親善プロジェクト」。

佐地氏によると、古くからの支援者が教団関係者で、委員長就任を打診されて、承諾した。県内コースに朝鮮通信使ゆかりの地が含まれていたことから「文化的にも意義のあるイベント」と判断し、新型コロナウイルス禍前まで断続的に数回務めた。ただ、実際にしたことは出発地での参加者の激励程度で、運営には携わっていないという。

その上で「結果論になるが、今では(旧統一教会は)反社会的な団体だと思っている」と述べた。

選挙への関わりについては、支援者には個人的付き合いのなかで手伝ってもらったが「(教団の)組織的支援ではない」と話した。この支援者を含む教団関係者からの政治献金は「一切受けていない」という。

市長ら出席の熱海市、今後は「慎重に対応」

熱海市は、市長らの出席について「実行委から依頼があり、中継地点の首長として出席した」として、後援などの関わりはないと説明。今後は「団体の社会的な評価を踏まえ、慎重に対応したい」としている。

藤曲県議は取材に「今後は慎重に考える必要があると思っている」と話した。

教団関連行事に関して県内ではこのほか、浜松市の鈴木康友市長が、市長就任前に元民主党衆院議員として「1回出た記憶がある」と明かしている。市によると、平成18年に開かれたUPF主催の「祖国郷土還元大会」とみられるといい、鈴木氏は「ベテランの国会議員に誘われ参加した」と話した。選挙応援や政治資金提供は受けていないという。

自転車イベントは「日韓海底トンネル構想」が端緒

旧統一教会の経典などを出版する「光言社」ホームページ(HP)内の記事によると、文鮮明氏は「日本を愛する」と語りつつ、日本の教団幹部に「日本の使命」について、先の大戦での敗戦を踏まえ「自分が飢えても、アジア民族に経済援助、心情的援助をすることのできる国にならなければ、日本の将来はありません」と説明。昭和40年の来日時には「犠牲を払ってこそ人より伸びる。日本を救おう。日本を御旨の前に正そう」「君たちがやりなさい。君たちの肉を削って集めて」などと説いている。

同社HPにはまた、教団の日本での活動史紹介の記事で「メシヤ(文氏のこと)は、まず宗教界・思想界をまとめて、真の個人・家庭・氏族・民族を実現する道を開き、さらには本来あるべき政界、経済界となるよう助言しながら真の社会・国家・世界の建設を目指していく」と、各界との関わりの意義が記されている。

ピースロードも、文氏と韓鶴子氏が提唱した日韓海底トンネル構想がもととされている。

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