「人為的な挑発」 ペロシ氏訪台にロシアで批判相次ぐ 中露共闘

台湾総統府で会談に臨む蔡英文総統(右)とペロシ米下院議長=3日、台北(ロイター=共同)
台湾総統府で会談に臨む蔡英文総統(右)とペロシ米下院議長=3日、台北(ロイター=共同)

ペロシ米下院議長の台湾訪問について、ロシアでは批判的な見方が相次いだ。ウクライナ侵攻で欧米の対露批判が高まるなか、中国との共闘を強化する姿勢を打ち出した格好だ。

ぺスコフ露大統領報道官は4日、中国軍が台湾周辺で始めた大規模な軍事演習は「中国の主権」の範囲内の行動だとした。また、台湾周辺で緊張が高まったのは「人為的な挑発」によるものだとし、「訪問はまったく必要がなく、不要な挑発だった」と評した。

タス通信のアレクサンドル・ジュジン記者は4日、香港発の論評記事で、米中間選挙が11月に迫るなかでのペロシ氏の訪問には、民主党への支援を求める内政面の狙いがあったと指摘。訪問による米中の関係悪化は「中露の戦略的パートナーシップの強化を促すものになりうる」との見方を示した。中国軍の演習は、「台湾問題の強硬な解決策のシナリオ」を誇示するものだと位置づけた。

中国の習近平国家主席は6月、プーチン露大統領との電話会談で、「主権や安全など核心的利益や重大な関心事に関わる問題」で、相互に支持することを望むと強調していた。

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