トレボロウ監督が語るシリーズ最終章 「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」

映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」 © 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.
映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」 © 2022 Universal Studios and Amblin Entertainment. All Rights Reserved.

6500万年前に絶滅した恐竜たちを現代によみがえらせ、リアルな映像で人々を魅了した「ジュラシック・パーク」(スティーブン・スピルバーグ監督、1993年公開)。その続編2作品を含むシリーズと、よりスケールアップした「ジュラシック・ワールド」シリーズが一つになった最終章「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」が公開中だ。コリン・トレボロウ監督(45)が作品について語った。

「子供の心忘れず」

監督が「ジュラシック・パーク」を見たのは〝生意気盛り〟の16歳のとき。「映画監督になることを決めていたので、批評家のような辛辣(しんらつ)な視点で見始めた。でもすぐに子供の目線に戻ってストーリーに没頭していた」。そして「どれだけ映画に力があるのかを気づかされた」という。

「2時間ちょっと、全く違う世界に連れて行ってくれて、悩みがあってもそこから逃避できるんだ。登場人物に感情移入して一緒に冒険できる。いつか、ぼくもそういう作品を作りたいと思うようになった」

その念願がかない、「ジュラシック・ワールド」(2015年公開)で監督を務めた。「監督をするにあたって、少年時代に見たときの恐竜たちに対する驚きの気持ちとか、子供の心を忘れないようにした。単に仕事としてやるのではなく、ぼくが子供のときに感じた、あの感動を他の人にも感じられるようにしたいと思った」

「若い人たちが新たな物語を紡いでほしい」と話すコリン・トレボロウ監督(寺河内美奈撮影)
「若い人たちが新たな物語を紡いでほしい」と話すコリン・トレボロウ監督(寺河内美奈撮影)

多彩な恐竜、精緻な動き

作品に登場する恐竜もより多彩に、動きも精緻になっている。「恐竜は、怪獣やモンスターと違って実際にこの地球上に生きていた生物だ。現在生存する動物たちの動きや、子供を守る行動などを恐竜たちの動きにも応用した」

本作に登場する恐竜の中で、監督のいちばんのお気に入りは「大鎌を持ったトカゲ」を意味する羽毛恐竜「テリジノサウルス」。推定1メートルとされる長い爪が特徴だ。「本当にいろいろな種類の恐竜がいたんだと驚かされる。本来、思い浮かべる恐竜の姿とは違い、羽毛が生え、爪が長くて、どちらかと言うとエイリアンのようなイメージだ」

人間と恐竜が共生する世界

「ジュラシック・パーク」に出演した3人の博士も登場する。「あのレジェンドたちが今どうしているのかを示す良いチャンスだと思ったし、彼らに敬意を表したいという思いもあった」

本作に込めた思いをこう語る。「今回初めて、人間と恐竜が共生している世界が描かれている。過去の選択がどうわれわれに降りかかってくるのか。科学的な好奇心でやったことが、人間に悪影響を及ぼすことも実際に起きている。(そうした現状は)自分たちがやったことの結果だと、この映画から感じていただけたらと思う」(水沼啓子)

あらすじ 恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアはクローン少女、メイジーと人里離れた山小屋で暮らしていた。ある日、密猟者によって恐竜の子供とともにメイジーも連れ去られてしまう。救出に向かったオーウェンとクレアは巨大バイオテクノロジー企業の施設にいることを突き止め、そこでサトラー博士らと出会うが…。

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