総務省が5日発表した6月の家計調査によると、2人以上世帯の1世帯当たりの消費支出は27万6885円だった。物価変動を除く実質で前年同月比3・5%増となり、4カ月ぶりに増加した。
新型コロナウイルス対応の行動制限がなくなり外出機会が増え、宿泊料やパック旅行費などの教養娯楽サービスが大幅に増えたことが寄与した。
項目別では「教養娯楽」が13・3%増、鉄道運賃を含む「交通・通信」が11・5%増だった。食料は1・0%減。足元では食品の値上がりが続いているが、総務省は外食の増加による内食需要の減少が要因とみている。担当者は「新型コロナ再流行や物価の上昇に加え、記録的に早かった梅雨明けなど複合的な要因が消費に影響を与えた」と分析している。
季節調整済みの前月比は実質1・5%増だった。