台湾周辺の軍事演習、航空会社は迂回対応 欠航はなし

3日付の中国紙1面に掲載された、中国が台湾周辺に設定した「重要軍事演習行動」のエリア(共同)
3日付の中国紙1面に掲載された、中国が台湾周辺に設定した「重要軍事演習行動」のエリア(共同)

台湾周辺で中国人民解放軍がミサイル試射を含む軍事演習を行うことに関して、全日本空輸など日本の大手航空会社や海運会社は4日、欠航はせず、飛行禁止空域を避けて迂回(うかい)するなどの対応を取る方針を明らかにした。

全日空は中国の設定した飛行禁止空域を避けて、台北便を運航する。香港便や東南アジア便も同様に対応する。日本航空も迂回ルートで運航するといい、その影響について広報担当者は「40分~1時間半ほど、フライト時間が長くなる可能性がある」としている。いずれも現段階で欠航はないという。

日本郵船は既に3日の段階で、各船に対象海域を避けて運航するよう注意喚起を実施。各船は注意喚起に従って航行しているといい、欠航便はないとしている。広報担当者は「距離や時間が若干膨らむが、影響は限定的」と話している。(浅上あゆみ)

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