群馬県が「ぐんまクビアカネット」運用開始、被害拡大防止へ

地図上に発生状況を表示する「ぐんまクビアカネット」
地図上に発生状況を表示する「ぐんまクビアカネット」

ウメやサクラなどの樹木を食い荒らす特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」について、群馬県民が発生や被害の情報をスマートフォンから投稿し、インターネットの地図上で情報共有する県の「ぐんまクビアカネット」の運用が始まった。デジタル技術の活用により、県民の力を結集して監視を強め、被害拡大を食い止める狙いだ。

県の調べでは、クビアカツヤカミキリの被害樹木の本数は右肩上がりに増加している。本格調査が始まった平成29年度は682本だったが、令和3年度には6909本と10倍以上にも膨れ上がった。

被害は12市町に広がる。樹種別では8割がサクラで、2割はウメ、モモ、スモモといった果樹。管理が行き届いていない一部の生産園で被害が確認されており、今後、悪影響が広まる懸念がある。

県はこうした事態に歯止めをかけるためクビアカネットを開発。県民の協力を得て、成虫のほか、幼虫の糞(ふん)と木くずが混ざった「フラス」が出ている樹木などを発見すれば、スマホの入力フォームから日時や樹種、発見場所といった情報を画像とともに投稿してもらう。

こうして収集された一次情報を全てマップ(地図)に集約する。報告件数や被害の位置、目撃情報などを表示。発見場所のアイコンを操作すると、詳しい情報を閲覧できるようにした。

県は、県民を巻き込んででクビアカツヤカミキリの情報共有を全県的に進めることで、「早期発見・早期駆除につなげていきたい」としている。

クビアカツヤカミキリ 胸部(クビ)部分が赤色で、体はツヤのある黒色。体長2~4センチ。6~8月に発生する。サクラやウメなどの樹木に孵化(ふか)した幼虫が内部から食い荒らし、倒木することもある。

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