ロシア軍が全域支配を狙うウクライナ東部ドネツク州から、ウクライナ政府の避難命令に基づき退避した住民らが列車で次々と西部リビウに到着した。避難民らは知人に説得されて家を離れることを決めたなどと話した。ただ、命令に基づく住民への支援が乏しいため避難を拒否する人も多いといい、避難を促すには支援の充実が必要となりそうだ。
避難列車はドネツク州パクロフスクを出発し、中部キロボフラード州クロピブニツキーなどを経てリビウに向かう。2日到着の第1便は自力での移動が困難な44人を含む136人が利用。3日の第2便では約100人がリビウ駅に降り立った。
避難民の大半が駅で政府の一時金1人2千フリブナ(約7千円)を受け取り、ボランティアらの案内で一時滞在先や、先に避難した親類らの滞在先に向かった。(共同)