保健所のコロナ負担軽減を…静岡県「療養者支援センター」に一元化

静岡県庁=静岡市葵区
静岡県庁=静岡市葵区

新型コロナウイルス新規感染者の激増で業務が集中している保健所の事務負担を少しでも軽くしようと、静岡県は、業務の一部を集約して肩代わりする「療養者支援センター」を三島市内に開設し、2日から運用を開始した。各保健所が行っていた、医療機関から提出される感染者発生届の入力、軽症・無症状者への連絡、自宅療養者向け24時間電話相談といった業務を担う。

県総合健康センター内に設置された療養者支援センターは約70人態勢。2日はさっそくスタッフらが、医療機関からの感染者情報を自動読み取りシステムも活用し入力する作業を行っていた。これまでは各保健所が手作業などで入力していた。保健所ごとの新型コロナ療養者データベースと国の感染者管理システム(ハーシス)を連携したこともあり、保健所の業務量は大幅に軽減される見込みだ。

重症化リスクが少ない軽症者や無症状者に対しては、これまでの保健所からの電話連絡に代わり、同センターが携帯電話のショートメッセージを使って連絡をとることになった。

県内の自宅療養者は1日夕時点で3万2866人にのぼっており、体調確認や食料支援希望の受け付けなどは保健所の業務圧迫の一因となっていた。

こうした軽症者や無症状者は同センター、重症者や重症化リスクのある患者は各保健所-と担当を振り分けることで、保健所がリスクのある患者対応に注力できる環境を整える。

県によると、現状では感染者全員への最初の連絡が1~2日遅れることもある状況だが、県の鈴木宏幸・感染症対策担当部長は「全ての感染者に24時間以内に連絡することができるようになれば、県民の安心につながる」と話した。業務が全面的に移管されるのは8日以降の見込みという。

ただ、法律上の所管の問題から、同センターが担当するのは県所管の7保健所で、政令市の静岡、浜松両市の保健所は含まれていない。

会員限定記事会員サービス詳細