見る角度によって、平面の絵が3D(三次元)で立体的に見える作品を集めた特別展「とびだす!ふしぎな3Dアートの世界」が、大阪府東大阪市の同市民美術センターで開かれている。大阪市在住の3Dアーティスト、永井秀幸さん(31)が描いた約100点を展示する。
永井さんによると、出身地の和歌山県に住んでいた大学生のころからインターネットで3D作品を発表。スケッチブックに濃さが違う鉛筆を使い分け、立体感のある作品を仕上げる。
会場では、東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」がラグビーボールを蹴る新作を披露。永井さんが「居酒屋でふと頭に浮かんだ妄想を描くこともある」と話すように、手のひらを動物の絵などが〝貫通〟したように見える作品も体験しながら楽しめる。
展示作品はカメラで撮影可能。永井さんは「いろんな角度から見て撮影し、作品をじっくり楽しんでもらえれば」と話している。
9月4日まで(月曜休館)。入場料500円(高校生以下や障害者手帳所有者らは無料)。問い合わせは同センター(072・964・1313)へ。