西之島に昆虫や海鳥ひな 噴火後、生態系発達の兆し

西之島で確認されたトビカツオブシムシ。海鳥の死骸から見つかった(自然環境研究センターの森英章氏提供)
西之島で確認されたトビカツオブシムシ。海鳥の死骸から見つかった(自然環境研究センターの森英章氏提供)

環境省は2日、令和元年12月以降の噴火の影響で生態系がほぼ消失した小笠原諸島・西之島周辺を先月調査し、噴火後に見られなくなっていた昆虫を確認したと発表した。昨年の調査に続き海鳥のひなも見つかった。環境省は「以前あった植物は見られないが、海鳥の生息域が広がるなど、生態系が発達している兆しがある」としている。

先月中旬、船からの観察やドローン撮影などで調べた。昆虫は元年の大規模噴火後初めて、トビカツオブシムシとヤニイロハサミムシが見つかった。少数の個体が生き残り、分布を広げている可能性がある。海鳥の死骸から見つかり、餌にしているとみられる。

過去の調査で見られなかったガの一種も確認した。幼虫の餌となる植物が生えていないため、偶然飛来したと考えられる。

海鳥は、昨年の調査でも見つかったアオツラカツオドリ、カツオドリ、クロアジサシ、オオアジサシ、セグロアジサシが巣を作っているのを確認した。オオアジサシのひな約50羽もいた。

西之島は人が住む小笠原諸島・父島から西へ約130キロ離れた無人島。

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