グリーン券詐取罪、認める 元議員「心からお詫び」

名古屋地裁を後にする山下八洲夫被告=2日午前
名古屋地裁を後にする山下八洲夫被告=2日午前

現職国会議員に成り済まして新幹線のグリーン券をだまし取り、不正乗車したとして、詐欺と有印私文書偽造・同行使の罪に問われた元参院議員、山下八洲夫(やすお)被告(79)に対する初公判が2日、名古屋地裁(大村陽一裁判長)で開かれた。山下被告は「間違いありません」と起訴内容を認め、「深く反省し、心からおわび申し上げます」と謝罪した。

弁護側は「追起訴も予定されているので、合わせて総合的に(公判を)やってもらいたい」と述べ、検察側も同意したため、冒頭陳述はせずに約10分で閉廷した。

起訴状などによると、4月27日、有効期限が切れた国会議員用鉄道乗車証(JR無料パス)を東京駅の駅員に示し、議員用申込書に現職議員の氏名を記入して提出、東京―名古屋間の新幹線特急券・グリーン券2枚(計1万7160円相当)をだまし取り、乗車料金6380円分を不正乗車したとしている。

参院事務局によると、無料パスは年度ごとに期限が設定されている。議員を引退したり落選したりした場合は返還するルールだが、歳費法に明確な規定はない。山下被告は平成21年、「20年度分のパスを紛失した」と参院に申告し、返却していなかった。

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