中国「戦闘準備完了」 ペロシ氏訪台に警告強化 演習拡大

中国の国旗(ロイター)
中国の国旗(ロイター)

【北京=三塚聖平】中国国営中央テレビは2日、南シナ海の一部で軍事訓練を行うため、地元海事当局が同日から6日まで同海域への船舶の進入を禁止したと伝えた。ペロシ米下院議長の台湾入りを牽制(けんせい)する狙いとみられる。中国人民解放軍は7月末から各地で軍事演習を実施、「戦闘準備完了」を強調するなど、米国と台湾への警告を激化させている。

中国北部の渤海の一部でも1日から4日まで、実弾射撃を行うため、進入禁止海域が設けられた。

2日には、台湾対岸の福建省を発着する旅客便数が大幅に制限された。軍用機の飛行を優先させるための措置とみられている。

中国の空母「遼寧」と「山東」がそれぞれ母港を出航し、台湾海峡に向かったとの報道もある。

中国紙、北京青年報系のウェブニュースは2日、「軍は、局地的な衝突が全面的な対立に拡大する準備をする必要がある」という軍事専門家の見解を伝えた。

中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は1日、「陣容を整え、命令があればすぐ戦う」と題した動画を交流サイト(SNS)で配信。部隊が戦闘準備を整えた状況を演出するなど、威圧的態度を強めている。

中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)報道官(外務次官補)は2日の記者会見で、ペロシ氏が訪台すれば「必ず断固とした力強い措置をとり、主権と安全の利益を守る」と強調、対抗措置をとると改めて警告した。

会員限定記事会員サービス詳細