安倍氏の県民葬10月実施へ 山口、地元・下関で開催

安倍晋三元首相
安倍晋三元首相

山口県は、参院選の街頭演説中に銃撃を受け死去した県選出の安倍晋三元首相の県民葬を10月15日に実施する方向で最終調整に入った。場所は安倍氏の地元・下関市にある県国際総合センター「海峡メッセ下関」を予定している。複数の関係者が2日、明らかにした。

県は政府主催で9月27日に東京・北の丸公園の日本武道館で営まれる国葬後の日程で調整していた。関係者によると、村岡嗣政知事や自民党県議らが来県中の安倍氏の妻、昭恵さんと3日に面会し、意向を最終確認する方針。県は実施費用として数千万円を見込んでおり、9月議会に予算案を提出する方向だ。

村岡氏は7月15日に「県として最も深く追悼の意を表する形として県民葬を執り行いたい」との意向を記者団に示した。一方、共産党県委員会は「県として安倍氏の政治を賛美・礼賛することになる」と反発している。

県によると、過去には首相経験者の佐藤栄作氏と岸信介氏、安倍氏の父で外相を務めた晋太郎氏ら計5人が県民葬の対象となった。

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