ミステリーサークルが立体映像に フグの産卵床 奄美大島

アマミホシゾラフグの産卵床の立体映像(大阪大大学院基礎工学研究科提供)
アマミホシゾラフグの産卵床の立体映像(大阪大大学院基礎工学研究科提供)

鹿児島県・奄美大島などに生息する体長約10センチの「アマミホシゾラフグ」が海底に作る巨大な産卵床を、千葉県立中央博物館の川瀬裕司(かわせ・ひろし)主任上席研究員(魚類生態学)のチームが初めて立体映像にした。ウェブ上で公開しており「精巧さや小さなフグが作るという不思議さを、いろんな角度から見て体感して」と呼びかけている。

産卵床は直径約2メートルの円形で、雄が複数のヒレを使い海底の砂を掘り、1週間ほどかけて作り上げる。中央には幾何学模様が描かれ、雌を呼ぶために貝殻などで装飾を施し、見事カップルが成立すると、雌は中で産卵する。

作成過程が長らく不明だったため、ダイバーらから「ミステリーサークル」と呼ばれてきた。小さなフグが、なぜ精巧な円形や模様を描けるのかなど、いまだ解明されていない謎も多い。

立体映像は、奄美大島沿岸の海底で川瀬さんが撮影した六つの産卵床を、大阪大の研究者がそれぞれデータ化した。個体によって大きさや精度が異なるという。成果はこのほど、英科学誌に掲載された。

アマミホシゾラフグ(千葉県立中央博物館分館海の博物館提供)
アマミホシゾラフグ(千葉県立中央博物館分館海の博物館提供)
産卵床を作るアマミホシゾラフグ(千葉県立中央博物館分館海の博物館提供)
産卵床を作るアマミホシゾラフグ(千葉県立中央博物館分館海の博物館提供)

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