夏旅行は昨年より遠出 テーマパーク人気 感染拡大で予約鈍化も

夏休みの旅行先として人気のUSJ=大阪市此花区
夏休みの旅行先として人気のUSJ=大阪市此花区

夏休みの旅行が本格化するシーズンに入った。今年は国内旅行が昨年から大きく伸び、遠方へ足を延ばす人も増えることが見込まれる。「3密」を避けられる自然観光が注目された昨年から、今年はテーマパークや祭りなど人との接触を伴う旅先が選ばれるようになった。ただ、足元では新型コロナウイルスの流行「第7波」が急拡大しており、旅行各社ともキャンセルや新規予約の動きを懸念、注視している。

JTBは7月15日~8月末の国内旅行者数を前年比75%増の7千万人と推計。コロナ禍前の令和元年比では3・3%減と同規模の水準を見込む。阪急交通社も前年実績と比べた21日時点の予約人数が72%増で、元年比では8%減。日本旅行は8月11~20日で集計しており、18日時点の予約では前年比で約3倍となる。ただ、元年比では5割ほどにとどまっている。

予約済みのキャンセルについてJTBの広報担当者は「それほど大きく出ていない」としつつも、感染拡大後は「新たな予約の動きが鈍っている」とする。別の旅行会社でも反応の鈍さを懸念して夏休み旅行の広告露出を控える動きも出ている。

関西発の人気方面は、JTBでは沖縄、東京に加え、近場の関西が上位を占める。海外旅行はまだ難しいと考える人が多く、米ハワイなどの雰囲気が楽しめるとして沖縄が人気だが、沖縄県が7月21日に「医療非常事態宣言」を発令し、予約の減少やキャンセルへの懸念が出ている。東京、関西は「東京ディズニーリゾート」(千葉県)「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市)などテーマパークが旅の目的として人気。阪急交通社は「再開された祭りや花火大会を目的に東北方面の伸びも顕著」と話す。

旅行目的や動機としては、JTBの調査で「イベント・祭り・スポーツ観戦など」が昨年より大きく伸びる一方、「温泉でゆっくり」や「帰省」は減少した。

再開された海外旅行については、昨年より伸びているもののコロナ禍前の水準にはほど遠い。JTBは夏休みの海外旅行人数を50万人と推計。一番の人気はやはりハワイで、昨年から約5・5倍となった。ただ、元年比では83%減となっている。(田村慶子)

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