全国知事会長の平井伸治鳥取県知事と日本医師会の松本吉郎会長は2日、後藤茂之厚生労働相と会談し、新型コロナウイルス感染者を全て国に報告する全数把握を直ちに見直すよう要望した。感染拡大で保健所や医療機関の事務量が膨大となっているのが理由。
会談は冒頭を除き非公開。平井氏は終了後の取材で、後藤氏から「何ができるか検討してみる」との発言があったと説明。具体的な見直し策は厚労省に委ねるとした上で「現在の第7波が終わった後では遅すぎる。今すぐ事務量を減らし、生命や健康を守る業務に時間と人員を充てさせてほしい」と述べた。
要望書は、医療従事者らが感染者報告の書類作成などに追われ、治療や調査が十分にできていないと指摘した。