気温が上昇し、熱中症警戒アラートの発表も相次ぐ日本列島。酷暑を乗り切るために注目が高まるのが赤城乳業のアイスキャンディー「ガリガリ君」だ。大きく口を開けた坊主頭の男の子・ガリガリ君を描いたパッケージでおなじみだが、2日発売したアイスキャンディー「ガリガリ君梨」(76円)のウェブCMには、新キャラクター「ナシナシ君」が登場。仲間を増やし、アイスキャンディー需要が「アリアリ」の夏に攻勢をかける。
■ほのぼのと水泳、スイカ割り
ガリガリ君梨は、梨アイスの中にシャリシャリとした食感が特徴の梨かき氷を入れたアイスキャンディー。
定番商品「ガリガリ君ソーダ」のかき氷と比べ、細かい氷の割合を多くすることで、本物の梨のような食感が楽しめる。
ウェブCMに登場するナシナシ君はその名の通り、梨を模したキャラクター。皮の表面のブツブツをリアルに再現した丸顔はほのぼのとして、暑さを忘れさせてくれる。
夏休みの子供のようにプールの飛び込み台に立ったり、スイカ割りをしたりする姿がかわいらしいが、実はその正体はガリガリ君。ナシナシ君の顔が割れて、ガリガリ君の顔が現れる奇抜な演出は、夏の風物詩の怪談や肝試しのような恐ろしさを感じさせる。
■姉・シャキ子さん、いとこ・ソフト君も登場
ガリガリ君は昭和56(1981)年に発売されたロングセラーだ。赤城乳業のホームページによると、キャラクターのガリガリ君は同社の本社や工場がある埼玉県深谷市に住む小学生。「お兄ちゃんが大好きでしっかりもの」という幼稚園生の妹・ガリ子ちゃんがいる。
看護師を目指す心優しい姉・シャキ子さんもおり、昨年10月に発売された40周年記念商品第2弾「シャキ子さんりんごヨーグルト味」のパッケージに登場。12月には、いとこ・ソフト君がパッケージに描かれた第3弾「ソフト君伝説のプレミアムミルク」が発売された。
赤城乳業の企業メッセージは「あそびましょ。」。猛暑でウンザリする夏だが、遊び心があふれたキャラクター作りと商品ラインアップが一時の涼を与えてくれそうだ。(宇野貴文)