ミャンマー政変1年半 国軍、非常事態宣言を半年延長

1日、国営放送を通じて演説するミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官(共同)
1日、国営放送を通じて演説するミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官(共同)

【シンガポール=森浩】クーデターで実権を握ったミャンマー国軍は7月31日、昨年2月に発令した非常事態宣言を半年間延長することを決定した。今月1日でクーデターから1年半となったが、国軍が実権を手放す気配はなく、反発する民主派との間で対立が一層激化しそうだ。

国軍は昨年2月1日、大統領府相、外相、国家顧問を務めていたアウンサンスーチー氏らを拘束し、全土に非常事態宣言を発令した。憲法規定では非常事態宣言の期間は1年だが、半年ずつ2回まで延長できると定めており、今回が2回目の延長となる。

国営メディアは延長の理由を「総選挙実施に向けた準備のため」としている。国軍は来年8月までに総選挙を行う方針を示しているが、スーチー氏ら民主派は排除される見通しだ。

国軍トップのミンアウンフライン総司令官は1日の演説で、総選挙実施のために「平和と安定が欠かせない」と述べ、民主派が結成した「国民防衛隊」(PDF)などへの締め付けを強化する考えを示唆した。

同国の人権団体によると7月29日までに2138人が弾圧で死亡し、約1万5千人が拘束された。

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