韓国海洋調査船3隻、竹島周辺で領海侵入 7月下旬に異例の複数投入

竹島周辺で確認された韓国調査船「オンヌリ」(韓国海洋科学技術院のホームページから)

韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)で7月下旬、1週間程度の間に韓国の海洋調査船3隻が相次いで確認されていたことが31日、政府関係者への取材で分かった。韓国側は領海に侵入し、現場で「正当な調査活動だ」と日本側に主張。日本の排他的経済水域(EEZ)内で機材を運用していたとみられる様子も確認された。竹島周辺で同時期に複数の韓国調査船が投入されるのは異例だという。

島の領有権を主張

関係者やインターネット上の船舶自動識別装置(AIS)の記録によると、韓国海洋科学技術院の海洋調査船「オンヌリ」が7月24日、竹島周辺の領海内を航行しているのが確認された。日本政府は外交上の判断から、竹島周辺の領海内で海上保安庁による対応を控えており、海保が調査船側に無線で注意喚起したところ、島の領有権を主張するとともに「正当な調査をしている」との連絡があったという。

オンヌリは領海から出た後に日韓中間線の日本側のEEZに移動し、調査用の機材を運用した疑いがあるという。オンヌリは平成30年にも竹島周辺の領海内で、一定距離を進んだ後に方向転換を繰り返す調査時特有の動きを取ったことが確認されている。

「無害通航権」該当せず

周辺にはその後、韓国国立水産科学院所属の「タムグ22」や国立海洋調査院所属の「ヘヤン2000」が姿を現し、海保の巡視船が警戒監視活動に当たった。国連海洋法条約では他国の領海内でも沿岸国の安全などを害しなければ「無害通航権」が認められるが、海洋調査などは無害通航に該当しない。

竹島周辺での韓国の海洋調査を巡っては、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権誕生直後の5月下旬に日本のEEZで「ヘヤン2000」が海洋調査を実施、日本政府は外交ルートで抗議した。直前には韓国国営企業に関連する調査船が周辺を航行。岸田文雄首相は7月19日、初来日した韓国の朴振(パク・チン)外相と官邸で面会したが、当初6月中が予定されていた来日が調査の発覚などで見送られた経緯がある。

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