北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、国内で29日午後6時(日本時間同)までの24時間に新たに確認された発熱患者は「ゼロ」だったと伝えた。北朝鮮当局は、5月12日に新型コロナウイルス感染が国内で確認されたと発表し、同月13日から1日ごとの感染が疑われる新規の発熱患者数を発表してきたが、今回初めてゼロだったとした。
当局は、感染確認と同時に始めた「最大非常防疫体系」を維持している。オミクロン株の派生型の感染が周辺国で拡大しており、国内に流入する可能性があるとみて警戒態勢を続けている。
韓国の非政府組織(NGO)によると、北朝鮮は体温が「37・0度」を超えると発熱と扱い隔離・治療対象にしている。人口2588万人の北朝鮮でこの基準を上回る人が一人もいないとの説明には不審な点もある。(共同)