日米外相が会談 台湾海峡安定の重要性を強調

米ワシントンで会談する林外相(右手前から2人目)とブリンケン米国務長官(左手前から2人目)=29日(外務省提供・共同)
米ワシントンで会談する林外相(右手前から2人目)とブリンケン米国務長官(左手前から2人目)=29日(外務省提供・共同)

【ワシントン=岡田美月】訪米中の林芳正外相は29日(日本時間30日午前)、ブリンケン米国務長官と会談し、日米間の防衛協力を拡大し、日米同盟の抑止力、対処力を強化していくことを確認した。台湾海峡の平和と安定の重要性を重ねて強調し、両岸問題の平和的な解決を促すことでも一致した。

両氏による日米外相会談は電話会談を含めて今回が11回目となる。両外相は、米国による拡大抑止の信頼性、強靱(きょうじん)性を引き続き確保する観点から、今後も緊密な意思疎通を図ることで一致した。また、軍事、経済両面から覇権的拡張を続ける中国への対応で緊密に連携することや、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐっては強力な対露制裁とウクライナ支援を続けていくことを確認した。

林氏は会談後、記者団に「国際社会が歴史の岐路に立つ中で、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜いて、日米にとって戦略的に最も重要なインド太平洋地域の平和と繁栄を確保すべく、同盟国、同志国間の連携を一層強化する必要がある」と述べた。

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