見た目もイイが、走りもイイ! 新型スズキ・アルト・ラパンLC試乗記

無段変速機は、エンジンの限られたトルクをうまく引き出す設定だ。アクセルペダルをすばやく踏み込んだときも、もたつきはなく、すかさず加速に移る感じが好ましい。

ハンドリングもしっかりしている。快適な乗り心地を手に入れた代わりだろうか、ややフィールのとぼしいのが残念なステアリング・ホイールの操作にも、ボディはけっこうすばやく反応。スポーツモデルではないものの、かといって、ぼんやりした印象はまったくない。

ユニークなのはインテリアだ。まずシート。ざっくりと編んだ感じのような手ざわりのファブリックに好感がもてる。それから前出のシックインパネは、ウッド調の合成樹脂や、レザー調の素材がふんだんに使われているものの、イミテーション感のようなものはない。

レイアウトを含めた全体の意匠のなかに、シートといい、ステアリング・ホイールといい、ダッシュボードといい、それぞれがきちんとはまっているからだろう。見たまんまのリアルな素材でなくても、なかなか良い雰囲気なのだ。

ラパンLCのホームページを観ると、若い女性のモデルが頻出していて、歳をとった男性である筆者とは好対照。それでも、ラパンLCを運転していると、若者はいうまでもなく、すべての人をなごやかな気分にしてくれると思う。年齢・性別問わず誰にでも勧められる1台なのだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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