見た目もイイが、走りもイイ! 新型スズキ・アルト・ラパンLC試乗記

一部改良されたスズキ「アルト・ラパン」に追加された「LC」に小川フミオが乗った!

“ワン・フォー・オール”な軽自動車

新しいアルト・ラパンLCは、“ほんわか”した気分にしてくれる1台だった。質実剛健なドイツ車とは対照的であるが、そこがおもしろい。それでいて快適性も高いから、街乗りにピッタリ。

2022年6月17日の一部改良で、アルトシリーズにくわわったラパンLCは、専用のフロントマスクと内装を装備。「どこか懐かしい」と、メーカーでは企画コンセプトは説明する。

懐かしいというのは、1967年に発表されて1970年まで生産されたスズキ「フロンテ360」のことだろうか。大きく見える円形ヘッドランプと、楕円形のグリルは、どことなく、この当時のスズキのベストセラーを彷彿させる。

フロンテ360は、356cc2ストローク3気筒エンジンをリアに搭載した後輪駆動だったし、当時のいわゆる“若者文化”の嗜好を反映して「SS」などスポーティなモデルで人気を博した。

どちらかというとほんわかしたラパンLCとフロンテ360は異なっているけれども、コンパクトなサイズながら、パッケージがよく性能もよく、それに快適という“ワン・フォー・オール”なありかたが、どこか近いものを感じさせる。

ラパンLCは、38kW(52ps)の最高出力と、60Nmの最大トルクを発生する658cc直列3気筒4ストロークエンジンをフロントに搭載。無段変速機が組み合わされている。前輪駆動と4輪駆動の設定だ。

今回、私が乗ったのは前輪駆動の「X」グレード。もうひとつのグレード「L」に対して、360度UVカットガラスやアルミホイールを採用、スピーカーの数も多く(Lは2個でXは6個)、ウッド調の「シックインパネ」などで差別化を図る。

意外とよく走る

まず感心したのは、エンジンにしっかりパワーがある点だ。首都高速道路も走ったが、「もっと力があれば!」と、思うような場面はなかった。くわえて、室内はうまくノイズが“丸めて”あって、耳ざわりな音が気にならない。そしてなにより乗り心地がよかった。

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