大阪国税局長に6月28日付で着任した後藤健二氏(56)が27日、同局(大阪市)で記者会見し「納税者サービスの充実に取り組みながら、適正な申告納税をした納税者が不公平感を抱くことがないよう、悪質な納税者には厳正に対応する」と抱負を述べた。
会見では、来年10月に導入される消費税の仕入れ税額控除に関わる「インボイス制度」について管内の登録申請が低調とした上で、「円滑な導入には事業者が制度を正しく理解し準備を進めることが大事。周知を図りたい」と強調。納税者の利便性向上のため、税務手続きのデジタル化推進にも取り組むとした。
後藤氏は神奈川県出身。昭和63年に旧大蔵省(現財務省)に入省し、仙台、福岡の両国税局長などを歴任した。関西での勤務は平成6年以来で、「彩りが豊かでエネルギーを感じさせる地域だ」と話した。