ペットボトルの水平リサイクルで協定締結 栃木県鹿沼市など県内初

協定を締結した栃木県鹿沼市の佐藤信市長(中央)とサントリーホールディングスの藤原正明執行役員(左)、ジャパンテックの古沢栄一会長(右)
協定を締結した栃木県鹿沼市の佐藤信市長(中央)とサントリーホールディングスの藤原正明執行役員(左)、ジャパンテックの古沢栄一会長(右)

使用済みペットボトルを再度ペットボトルとして循環利用する「『ボトルtoボトル』水平リサイクル」に関する協定が栃木県鹿沼市とジャパンテック(同市)、サントリーホールディングス(HD、東京都港区)の3者で締結された。同市で回収される使用済みペットボトルはすべてペットボトルとして再生され、飲料容器として再利用される。回収から原料としての加工、販売まで一環しての協定締結は県内で初めて。

同市によると、リサイクル向けに回収されたペットボトルは、トレーや衣料品などに再加工されることがほとんどで、水平リサイクルは全体の約16%。トレーや衣料品は使用後焼却されるが、ペットボトルに再生することで、半永久的にリサイクル経路にのせることができるという。

「3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進と循環型社会の形成」を政策として掲げている同市は、水平リサイクルを推進することで、新たな化石由来燃料を使わずに、持続可能な社会の実現を目指すとしている。

今月21日に行われた締結式で、サントリーHD執行役員の藤原正明氏は「循環型社会を目指す市の方針と我々3者の思いが合致して締結に至った。啓発活動もサポートし、地域社会での資源循環を後押ししたい」とあいさつ。

独自の技術開発で飲料ボトルの再生を実現した、ジャパンテックの古沢栄一会長は「石油資源のない日本ではペットボトルを循環させることが重要。水平リサイクルでは何回でもリサイクルが可能なうえ、CO2排出量削減、海ごみを作らないなどの効果がある」と話した。

水平リサイクルの推進には、ペットボトルのふたやラベルを外したり、容器内をすすいだ状態にしたりすることが必要。同市ではペットボトルを「資源」として再利用するため、市民に分別回収の徹底などの協力を呼びかけていく。(松沢真美)

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