福井大「子どものこころの発達研究センター」の友田明美教授が、国際学術誌に投稿した自分の論文の「査読」に関わったとされる問題で、米学術出版大手ワイリーは26日までに、査読に不正があったと認定し、友田教授らの論文1本を撤回したと明らかにした。友田教授を巡っては、オランダの学術出版大手エルゼビアも別の論文を撤回しており、撤回が明らかになったのは2本目。
ワイリーはホームページ上で「査読が操作されたと確認できる証拠を受け取った。著者との合意により撤回した」と説明。「論文の結論は信用できないと考えられる」と指摘した。