ジョンソン英首相の後任を決める与党保守党党首選で、候補者のスナク前財務相とトラス外相の2人が25日、決選投票への進出決定後、初めてのテレビ討論会に臨んだ。外交分野では台頭する中国への姿勢をめぐって互いを批判、激しい舌戦を交わした。
決選投票は全国の党員が郵送などで行い、次期首相となる新党首が9月5日に発表される予定。
討論会はBBC放送が主催。スナク氏はトラス氏がかつて、中国との関係の「黄金期」を迎えると語っていたと指摘し、中国との関係の近さを暗に批判した。その上で「必要なのは中国が安全保障上の脅威だと認識することだ」と訴え、自身は中国を念頭に、安全保障を脅かしかねない外国企業による投資を規制するための法整備に努めたと強調した。
一方のトラス氏はスナク氏に対し、スナク氏が財務相を今月辞任するまで「中国との緊密な貿易関係を追求してきた」と反論したた。(共同)