10勝目を逃した登板翌日にエンゼルスの大谷が後半戦初めてのアーチで節目に到達した。新型コロナウイルスで60試合に短縮された2020年を除けば、4シーズンで3度目の20本塁打。チームは苦しくても「二刀流」の大谷だけは別格だ。
対応力から生まれた一発だった。五回、チェンジアップに腰がやや引けたが、バットのヘッドを少し遅らせて捉えると、低いライナーが右翼席の最前列に飛び込んだ。
「投手の攻めも含めてしっかりした野球をしている」とブレーブスのバッテリーを称賛していた大谷。この試合でナ・リーグ単独トップの12勝目を挙げた右腕ライトの球をしっかり見極め、2ボール2ストライクからの5球目を仕留めた。
三回の右前打も2ストライクから内角に甘く入った速球を、シャープに振り抜いてはじき返した。5連敗のチームで、大谷の孤軍奮闘が続く。(共同)