露、オデッサの港を攻撃 穀物輸出合意の翌日

署名式で文書を交換するロシアのショイグ国防相(後列左)とトルコのアカル国防相(同右)。国連のグテレス事務総長(前列左)、トルコのエルドアン大統領(同右)も出席した=22日、トルコ・イスタンブール(トルコ大統領府提供・ゲッティ=共同)
署名式で文書を交換するロシアのショイグ国防相(後列左)とトルコのアカル国防相(同右)。国連のグテレス事務総長(前列左)、トルコのエルドアン大統領(同右)も出席した=22日、トルコ・イスタンブール(トルコ大統領府提供・ゲッティ=共同)

ウクライナ軍は23日、南部オデッサの商業港がロシア軍のミサイル攻撃を受けたと発表した。両国代表は22日に、ロシアの黒海封鎖でウクライナ産穀物の輸出が滞っている問題を受け、トルコ・イスタンブールで輸出再開と航路の共同監視を柱とする合意文書にそれぞれ署名したばかりだった。

合意では、オデッサなど計3港から穀物を運び出し、両国は商船や民間船、関連する港湾施設にいかなる攻撃も行わないとしていた。合意はトルコと国連が仲介した。24日でロシアのウクライナ侵攻から5カ月となる。

世界で小麦価格が高騰し食料危機の懸念が高まる中、合意の実効性が課題となっていた。ウクライナのイエルマーク大統領府長官は23日、ツイッターで「昨日合意したのに今日は攻撃している」と非難。ロシア側が履行しない姿勢を示したとの見解を示し、実効性を疑問視した。(共同)

露・ウクライナが穀物輸出再開で合意文書に署名



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