日本代表は空飛ぶクルマの「スカイドライブ」 スタートアップW杯

スタートアップワールドカップ日本予選で、日本代表に選ばれたスカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO、写真右)=21日、東京都港区(松村信仁撮影)
スタートアップワールドカップ日本予選で、日本代表に選ばれたスカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO、写真右)=21日、東京都港区(松村信仁撮影)

米ベンチャーキャピタル(VC)大手のペガサス・テック・ベンチャーズ(カリフォルニア州)は21日、起業家を対象とした世界最大規模のビジネスプランコンテスト「スタートアップワールドカップ」の日本予選を東京都内で開いた。9月下旬の世界大会に出場する日本代表は、個人が自由に空路で行き来できる乗り物「空飛ぶクルマ」の開発を手がけるスカイドライブ(東京都新宿区)の福沢知浩最高経営責任者(CEO)に、決まった。

日本予選には203社が応募。書類選考を通過した10人の起業家がそれぞれ持ち時間の3分30秒を使って、独創的なビジネスモデルや高度な技術に裏打ちされた技術やサービスについて、約2千人の前で披露した。

スタートアップワールドカップ日本予選で事業概要を説明するスカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO)=21日、東京都港区(松村信仁撮影)
スタートアップワールドカップ日本予選で事業概要を説明するスカイドライブの福沢知浩最高経営責任者(CEO)=21日、東京都港区(松村信仁撮影)

優勝したスカイドライブの福沢CEOは「コンパクトカーなどものを小さくする技術は日本が長けている。日本発の技術を世界にアピールし、優勝を手にしたい」と意気込みを見せた。

スカイドライブは平成30年7月、トヨタ自動車出身の福沢CEOが中心となって立ち上げたベンチャー企業。空飛ぶクルマとして知られる電動垂直離着陸機はヘリコプターよりも小さいうえ、化石燃料を使わないため、二酸化炭素(CO2)排出も減らせるという。令和7年開催の大阪・関西万博では会場周辺での輸送の実現を目指しており、万博会場と周辺の空港や大阪市内などを結ぶ路線で、1時間程度の乗客輸送や遊覧飛行を念頭に置いている。

米ラスベガスの家電・IT見本市「CES」で、日本企業「スカイドライブ」が展示した航空機のデモ機=2022年1月(塩原永久撮影)
米ラスベガスの家電・IT見本市「CES」で、日本企業「スカイドライブ」が展示した航空機のデモ機=2022年1月(塩原永久撮影)

福沢CEOは日本代表として、米サンフランシスコで9月28~30日の世界大会に出場する。まず同28日の準決勝で約70カ国・地域の代表と戦い、上位10人の中に勝ち残れば、同30日の決勝大会に進む。世界大会に優勝すると投資資金として100万ドル(約1億3700万円)が授与される。

スタートアップワールドカップは、日本から参加できる世界規模の起業家コンテストとしてはほぼ唯一とされる。平成29年の第1回の世界大会決勝では、保育ITベンチャーのユニファ(東京都千代田区)の土岐泰之社長が優勝した。


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