東京五輪・パラリンピック組織委員会の高橋治之元理事が代表を務める会社が、大会のスポンサーだった紳士服大手AOKIホールディングス(横浜市)側とコンサルタント契約を結び、多額の資金を受け取っていた疑惑が明らかになり、大会関係者には20日、困惑が広がった。
組織委で理事だったある関係者は「びっくりした」。元電通幹部の高橋氏について、理事会の発言などは「印象に残っていない」とし、「スポンサーの獲得などで、いろいろ動いてくれた人だろう」と思っていたという。
トラブル続きだった東京大会は、23日で五輪開幕から1年。新たなスキャンダル発覚に、関係者は「大会が終わった気がしない。この大会は何だったのだろうとすごくもやもやする」と嘆いた。