宇宙ベンチャーispace 月着陸船を11月にも打ち上げ

ispaceの月着陸船のイメージ(同社提供)
ispaceの月着陸船のイメージ(同社提供)

宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京都港区)は20日、開発中の月着陸船(ランダー)を米フロリダから早ければ11月にも打ち上げると発表した。月着陸船が月に到達できれば、日本の民間企業としては初めてとなる。

同社は11月にまず月着陸船を送り込み、地球と月との間の輸送手段の確立を目指す。そのうえで、別途開発を進めている月面探査車(ローバー)を令和6年に月へ送り込み、月面探査を行う予定だ。

月着陸船は現在、宇宙空間を想定した振動試験や熱真空試験などを行っており、試験が終わり次第、打ち上げ予定地の米フロリダに運び込む。月着陸船は東京・日本橋にある同社独自の管制室から遠隔で制御する。

この月着陸船には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)がタカラトミー、ソニー、同志社大学と共同開発した小型の月面探査ロボ、アラブ首長国連邦(UAE)宇宙機関の月面探査車などを積み込む計画だ。

月着陸船の組み立ての様子(ispace提供)
月着陸船の組み立ての様子(ispace提供)

米航空宇宙局(NASA)は2019年4月、月面に水が存在することを発見している。水を電気分解して、酸素や水素を作れば、月面での様々な経済活動がしやすくなる。アイスペースの月着陸船は、将来の月面での経済圏構築に向けた大きな一歩となる可能性がある。



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