「立場利用していない」高橋元五輪組織委理事、一問一答

高橋治之氏(ロイター=共同)
高橋治之氏(ロイター=共同)

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の高橋治之(はるゆき)元理事(78)が、大会スポンサーだった紳士服大手「AOKIホールディングス」(横浜市)側と自身が代表取締役を務めるコンサルティング会社「コモンズ」(東京)との間でコンサルタント契約を結び、少なくとも計約4500万円を受け取っていたことが明らかになった。高橋元理事は産経新聞の取材に複数回応じ、「組織委の理事の立場を利用してどうの、ということはしていない」と話した。主なやり取りは以下の通り。

--現金を提供したとされるAOKIホールディングスとの関係は

「AOKIの青木拡憲(ひろのり)前会長とは、東京五輪の前からの知り合い。ゴルフトーナメントでスポンサーをしてもらったりしていた」

--コモンズがAOKIから現金を受領していた理由は

「それはビジネス。コモンズではスポーツ関係のコンサルタント業務で、マーケティング活動や放送権ビジネス、選手の斡旋(あっせん)などをしていた。組織委の理事の立場を利用してどうの、ということはしていない。僕はいろんな会社のコンサルタントをやっている。組織委の理事とコモンズの立場は切り離していた。組織委に関しては公益財団法人だから、身綺麗(みぎれい)にしていた」

--組織委の理事としては、どんな仕事をしていたのか

「(五輪の)スポンサーに誰がなるか分からない時に、『スポンサーは幅広く集めた方が集まる』『1業種につき1社、ではダメだ』と言って増やしたりした。世のため、人のために働いていた」

--AOKIが東京五輪のスポンサーになった経緯は

「スポンサーになってもらうのは大変。こっちからお願いして、なってもらった。青木氏は五輪に対する思い入れがあり、『やりたい』と応じてくれた」

--AOKIが東京五輪・パラリンピックの審判団の公式服装を担当した理由は

「組織委とスポンサーとの契約の中に『スポンサーを優先的に採用する』という項目が入っているから、結果的にそうなった。車なども同じで、スポンサーのトヨタの車。AOKIは、五輪を東京に招致する段階から協力してくれている」

--日本代表選手が着用した公式服装もAOKIが担当している。選定には関与したか

「審判団の公式服装を決めるのは組織委だが、日本代表の公式服装の入札をしたのは日本オリンピック委員会(JOC)で、組織委が口を出すことではない」『AOKIを公式服装にしろ』などと言ったり、差配したりもしていない。AOKI側は僕のおかげと思っているかもしれないけど、後で報告を受けただけで、全然知らなかった」

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