「弱らせようと刺した」 ウミガメ大量瀕死で沖縄の漁師

瀕死の状態で見つかったアオウミガメ=14日、沖縄県久米島町(久米島ウミガメ館提供)
瀕死の状態で見つかったアオウミガメ=14日、沖縄県久米島町(久米島ウミガメ館提供)

沖縄県・久米島の海岸付近で、アオウミガメ30匹以上が瀕死の状態や死体で見つかった問題で、地元漁師が関与していたことが19日、漁協関係者への取材で分かった。「カメが(網の中に)たくさんいた。暴れ、傷つく恐れもあった。弱らせて網から外そうと刺した」と話しているという。県警は関係者から事情を聴き、経緯を調べている。

久米島漁協によると、3、4年前から網に入るウミガメが増え、網の損傷に悩む漁師もいたという。養殖中の海藻を食べられる被害もあった。漁協関係者は「被害の補償はなく、保護と漁業のバランスを考えなければならない」とした。

アオウミガメは環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。県水産課によると、沖縄海区では、漁業法に基づく指示で、許可なくアオウミガメを採捕できないが「殺傷は想定していない」としている。

久米島町の「久米島ウミガメ館」によると、14日午後、海岸から約50メートルの潮が引いた地点にあった漁網近くで、首付近などに刺し傷や出血があるカメをスタッフが発見した。

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