琴ノ若が5連勝で2敗堅持、攻めて若隆景下す

【大相撲七月場所】九日目 〇琴ノ若(よりきり)若隆景× 取組途中=ドルフィンズアリーナ(撮影・中島信生)
【大相撲七月場所】九日目 〇琴ノ若(よりきり)若隆景× 取組途中=ドルフィンズアリーナ(撮影・中島信生)

大相撲名古屋場所9日目は、平幕の琴ノ若が若隆景を寄り切り、横綱照ノ富士らとともに2敗を守った。

力士や親方に新型コロナウイルス感染者が出始める中、陰鬱(いんうつ)とした空気を振り払うかのように、琴ノ若が活気に満ちた相撲を続けている。

関脇若隆景との一番も攻めの姿勢が際立った。右を差し合う形から、左の上手が遠いとみるや押っ付けながら寄って出る。先に左上手を許し、横に食いつかれそうになると、下手投げで振って局面を打開。さらに前に出続け、相撲巧者に反撃の暇を与えず寄り切った。

「攻めながら形を作って出られた。良い内容で勝てた」と本人は納得顔。普段は辛口の伊勢ケ浜審判長(元横綱旭富士)も「若いのに落ち着いて取っている。勢いで取っている感じじゃない」と高い評価を口にする。

成長著しい24歳は場所前、こんなことを語っていた。「力を伝えるポイントは、先代(祖父の元横綱琴桜)の相撲を見たりして、『こういう所だったらはまるんだ』と。(稽古場で)実践して『自分はこの位置じゃないのかな』と見付けられる部分がある」。研究と鍛錬の日々は実りつつあり、今場所は初日の正代戦をはじめ自分の重さを、うまく強く相手にぶつけられている内容が多い。

5日目からの5連勝で2敗をキープ。「思い切って向かっていくだけ。出し切れるものをしっかり出し切るだけ」。すでに横綱大関との対戦は終えており、終盤まで優勝争いに絡めそうな勢いだ。

(宝田将志)

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