警察庁は14日、「白ナンバー」事業者に対するアルコール検知器を使ったドライバー飲酒検査を10月から義務化する予定だったが、延期すると明らかにした。世界的な半導体不足などが影響して検知器が供給不足となり、メーカーが延期を要望していた。期間は未定で、警察庁の担当者は「供給状況を見ながら適切な時期に始めたい」と話している。
警察庁はパブリックコメント(意見公募)を7月15日~8月13日に受け付ける。
義務化の対象は、白ナンバーを5台以上か、定員11人以上の車を1台以上使う事業者。3月末時点で全国に約35万2千事業者、ドライバーは約808万2千人。アルコール検知器による検査は運転前後に実施し、記録は1年間保存する。
千葉県八街市で昨年6月、ドライバーが飲酒運転した白ナンバーのトラックに児童5人がはねられ死傷した事故を受け、義務化が決まった。