埼玉で「エネ消費実質ゼロ」工場稼働 沖電気

エネルギー消費量実質ゼロを実現した沖電気工業本庄工場の新棟=埼玉県本庄市(同社提供)
エネルギー消費量実質ゼロを実現した沖電気工業本庄工場の新棟=埼玉県本庄市(同社提供)

沖電気工業は、埼玉県本庄市の本庄工場内にエネルギーの消費量を実質的にゼロにする新棟を建設し、今月から本格稼働させた。太陽光発電と消費電力を抑えるシステムの導入によってエネルギーの消費量を抑えた。

新棟は建設費約60億円、延べ床面積約1万9千平方メートルで、電話機や防災無線、人工知能(AI)を搭載したコンピューターなどを生産する。

屋根に発電用の太陽光パネルを設置したほか、生産の状況に連動して照明や空調、換気を自動的に制御する仕組みを採用した。外壁や屋根は高断熱化し、自然採光なども活用している。

こうした取り組みによって、建物で使うエネルギー消費量を実質ゼロとする「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」の認証を大規模生産施設としては国内で初めて取得した。

生産ラインでは、作業員の動きをカメラで撮影、正しい手順で作業を行っているかをAIが判断するシステムなどを導入し、生産性の向上も図っている。

沖電気は本庄工場を基幹工場に位置づけており、全社的な環境経営の加速につなげる考えだ。担当者は「脱炭素社会の実現に向けて環境負荷の低減に配慮した。地域と共存できる工場を目指す」と話している。(中村智隆)

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